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ホンジュラスはオランチョ県、フティカルパで活動中でし。


by o-honduras

とりあげました

今日、参加した研修会で
赤ちゃんを取り上げました。
勿論、モデルです。
(隊員の医療行為は禁止されています)

お母さん役の女医さんは「もう、いきめない。」と嘆いていました
*実際のお産と違って、羊水など潤滑するものが無いなか、
ビニール製の赤ちゃんがゴム製の産道を通るのでかなりの力がいるんです。


以前、助産師隊員とお産の手技を見学した時
私達が感じた「疑問」
・ 分娩の経過を簡単に説明し、いきむタイミングやいきみ方をオリエンテーションする。
・ お母さんのいきみたいタイミングに合わせていきんでもらう。
・ 介助者が会陰を他動的に開大させない。
・ 産道の解剖生理や赤ちゃんの回旋に合わせて胎児娩出を介助する。
・ 陣痛のタイミングに合わせて後産の介助をする。無理に臍帯を引っ張らない。

これらについての講習がありました。
現場の看護師さんは「え?やっちゃダメなの?」と言っていたり
眼からウロコだったり
(話聞いてないので、案の定演習で間違えるし)

このコマを聞いていて、日本の価値観はホンジュラスでも受け入れられるんじゃないか。
とうれしくなりました。
今回は残念ながら会陰切開の話題には触れませんでしたが。

この研修はカウンターパート主催の研修会ですが
カウンターパートは講師として出ていません。
首都で研修を受けた(と思われる)産婦人科医が講師となり研修が行われます。
こういった専門分野の研修もそうですが、適切な人材を選んで事業を行えるカウンターパートは
すごいなぁ。と尊敬しています。

多分、カウンターパートの背後で彼女を支えている(操作している?)看護師がいると思うんですが。
その人の力もあって、適材適所が成立するんだと思います。
ホンジュラス社会の力関係は好きになれない所が多いですが
こういう形で働くなら捨てたもんじゃないのかもしれません。

日本の事はよくわかりませんが
胎児娩出後、18分以上経過しても胎盤娩出が見られない時
介助者が胎盤を剥離するのですが
医師が不在の緊急時は、看護師が剥離するそうです。
by o-honduras | 2011-03-22 13:46 | ホンジュラス・活動